TOP JOURNAL タオルの肌ざわりを左右する「パイル」って何のこと?
タオルの肌ざわりを左右する「パイル」って何のこと?
2023.11.15 | Other
タオルの肌ざわりを左右する「パイル」って何のこと?
目次

よく耳にする「パイル」。

タオル以外にも、様々な衣類に採用されていて、誰でも一度は聞いたことがある名前。
パイル生地のタオルは、タオルの中で最もポピュラーで、ふわりとした優しい肌ざわりと高い吸水性が特徴です。

この記事では、パイルの特徴についてご紹介します。

パイルとは?

 パイルとは織り方の種類のことで、生地の表面に並んでいる丸いループ状の毛足の糸のことを指しています。丸いループは英語でパイル(pile)と呼ばれていることから、日本でもパイルと言われるようになりました。

パイルには大きく「ループパイル」と「カットパイル」の2種類があります。

  • 毛足が輪っか状態につながっているものを「ループパイル」
  • 毛足の輪っかを平らに切り揃えたものを「カットパイル」

「ループパイル」はパイル生地と呼ばれています。よく目にするタオルの生地がこのパイル生地で作られています。パイルが長ければ長いほど、柔らかくて肌ざわりが良いと言われていて、ループの一つひとつがしっかり水分を絡めとってくれるので、吸水性が高いのが特徴です。

また、ループが空気の層をつくり出してくれるので、保湿性が高まり、パイルの長さや糸の太さ、生地の厚みなどを変えることで、保温性を調整することができます。
パイルの特性を生かして、シーズンに合わせてタオル以外にも様々なパイル生地の製品が生まれています。

「カットパイル」はシャーリング生地と呼ばれています。パイル生地にひと手間加えることで、出来上がるシャーリング生地は、肌ざわりが滑らかなのが特徴です。表面の凹凸が少なく、タオル全体にきれいにプリントを施せるため、プリントタオルなどに多く採用されています。

 

Wellisは15mmのロングパイルを採用しています

肌と直接触れ合うパイルだからこそ、肌への優しさを考えたWellis。Wellisのタオルはパイル生地(ループパイル)で作られています。
優しさを叶えるには、ロングパイルと甘撚り糸が必要でした。甘撚り糸はとても繊細なので糸が切れないように織るのがとても難しく、そのうえ、ロングパイルを実現するには泉州の熟練の職人技術でなければ織ることができませんでした。

試行錯誤を重ね、細い甘撚糸で織り密度をあげることに成功し、パイルの数を増やすだけでなく、パイルを15mmと限界まで長くすることにも成功しました。また、一般的なタオルのパイルの割合はタオル全体の6割あれば多いと言われていますが、Wellisのタオルはパイルの数とロングパイルのおかげで、パイルの割合が74%を占めています。

「ロングパイル×甘撚り糸」という奇跡の組み合わせが叶ったおかげで、きめ細かな美しい風合いの見た目からは想像できない軽さを実現。また、ロングパイルでパイル数が多いWellisのタオルはより柔らかく、すっと滑らすだけでも水気を優しく吸い取ってくれる、肌に優しい吸水性の高いタオルです。吸水性だけでなく、吸水量も多いので、タオルの本質にも応えたタオルになりました。

他にはない、パイルへのこだわりにWellisタオルの肌への優しさへの秘訣が詰まっています。

甘撚り糸については、「思わず頬ずりしたくなる甘撚り糸って何のこと?」で詳しくご説明していますので、ご覧ください。

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